飛距離を伸ばすゴルフグローブおすすめ比較!93モデルから選ぶ最強の1枚
グローブで飛ばすとは、「握らないで済む」ということ
飛距離が伸びたという声を読んでいくと、目立つ説明のしかたがあります。
滑らなくなった。だから柔らかく握れるようになった。だから肩の力が抜けて振り切れた。
滑るから飛ばないのではありません。
滑るかもしれないと感じるから握り込む。握り込むから前腕と肩が固まって、振り切れない。グローブが変えられるのは、この連鎖の起点だけです。
だから選ぶ基準は「掌のゴムの多さ」ではありません。
手とグローブとクラブのあいだの“隙間”を消せているか。
これが飛距離グローブの本質で、次の4つの軸に分かれます。
総合で1枚選ぶなら
キャスコ タフフィットプラス SF-21161
4つの軸すべてで落第がない、バランスの取れた1枚です。
掌にゴムを載せずに「軽く握れる」状態を作るため、厚みもゴワつきも、雨での性能の反転もありません。
サイズは0.5cm刻みで21〜28cm。指の長さでも選べます。
軸1:隙間 ─ 軽く握ったまま保持できるか
飛距離に最も直結する軸です。
摩擦を足す、寸法を詰める、生地を厚くする。解き方は3通りあります。
ミズノ 強革0.8
厚さ0.8mmの革でクラブとの隙間を埋めるタイプ。「握る力が少なくて済む」という評価が繰り返し出てくるモデルです。
次善:ミズノ ダブルグリップ 掌のシリコンで確実に止めたい人へ。グローブの内側にも滑り止めがあります。
競技に出ない方限定:キャスコ ゼウスインパクト ルール適合外です。この軸では最上位で、飛距離の変化が実際に報告された数少ないモデルでもあります。
軸2:寸法 ─ グローブの中で手が動いていないか
自覚しにくいのに、他の3軸の効きを左右する土台の軸です。
ここを外すと、何を買っても効きません。
キャスコ タフフィットプラス
サイズ展開の細かさが際立ち、手のサイズが標準から外れている人でも合わせられます。
次善:ダンロップ ゼクシオ GGG-X020 グローブの“裏側”に高摩擦素材を置いた、珍しい設計です。ただし使用者の評価が少なく、確かめられていない点が多く残ります。
軸3:汗と雨 ─ 悪条件で効きが崩れないか
夏のラウンドで効きが崩れる要因として、最も多く挙がるのが汗です。
晴れた日の最高点より、崩れない下限が平均を決めます。
ZEROFIT インスパイラルグローブ
湿った状態でむしろグリップが増すという評価が集まる、数少ない系統です。
次善:フットジョイ ナノロックツアー 雨にも汗にも強く、しかも洗えます。
手汗が極端な方:フットジョイ レイングリップ 両手セット。左手グローブでは解けない右手の汗まで押さえられます。
軸4:寿命 ─ その状態が何ラウンド続くか
破れる前に、滑り止めのほうが先に死にます。見た目では分かりません。
フットジョイ ナノロックツアー
洗うとグリップ力が戻る、性能ごと回復するタイプです。
練習量が多く競技に出ない方:ブリヂストン TOURSTAGE GLTS1T 3枚組の練習専用モデル。公式競技では使えません。
1. なぜ「掌のゴム」で選ぶと外すのか
グローブ選びでやりがちなのが、「飛距離」と書いてある商品を選ぶことです。
ところが約6,100件の使用者評価を分析すると、飛距離に触れているものは**全体の0.3%**にすぎません。
しかも、飛距離をうたっている商品ほど、使った人が飛距離の話をしていない。そんな逆転が起きています。
飛距離への言及が集まったのは、93モデル中でも1割強の商品だけでした。
そのなかで突出しているのが、ルール適合外のゼウスインパクトです。このモデルだけは使用者の21.4%が飛距離に言及しています。2位以下はいずれも5%未満で、大きく水をあけています。
効いたのはドライバーだけ、という手がかり
この言及の中には、選び方のヒントになる報告があります。
ドライバーでは二桁ヤード単位の変化を感じたが、同じラウンドのアイアンでは変わらなかったと書き分けている例です。
1人の報告なので断定はできませんが、グローブが効くのは、遠心力でクラブが手から抜けようとする場面ではないかと考えられます。
グローブはエネルギーを足しません。足せるのは「握力で保持しなくてよい状態」だけ。
だから選ぶときは、飛距離という言葉ではなく、隙間・寸法・汗と雨・寿命の4つを見ることになります。
「38%アップ」「8%向上」は何の数字か
キャスコは「グリップ力が38%アップ」、ミズノは「従来品より約8%グリップ力が向上」と表示しています。
これらはいずれもグリップ力の数値であって、飛距離の数値ではありません。
この数字を飛距離のことだと受け取って期待し、誇張だと感じたという不満も出ています。数字は摩擦の話だと思って読んでください。
2. 軸1|隙間:軽く握ったまま保持できるか
滑るかもしれないという不安があると、人は無意識に握り込みます。
握り込めば前腕と肩が固まり、振り切れません。
逆に「握らなくても大丈夫」という確信があれば、力が抜けます。
この確信をどう作るかで、グローブは3種類に分かれます。
① 摩擦を足す(シリコン、ナノ繊維)
確実に止まります。
ただし厚くなる、雨で滑る、滑り止めが摩耗する、という代償を必ず払います。
② 寸法を詰める
代償がありません。
ただし摩擦の絶対値は控えめなので、クラブ側のグリップが生きていることが前提になります。
③ 生地を厚くする
クラブのグリップを太くするのと同じ効果です。
厚手モデルの使用者からは、グリップの下巻きを足したときの感覚に近いという評価が出ています。
ただし厚みだけでは効きません。
厚くて緩いグローブは、中で手がズレる最悪の組み合わせになります。厚手を選ぶなら、必ずきつめのサイズにしてください。
「ゴムが多いほど飛ぶ」は成立しない
掌全面がゴムの製品では、ブランドを問わず共通した不満が出ます。
ゴム部分がゴワついて操作感を損なう。握り込んだときに生地のシワが指の関節に食い込んでマメができる。こうした内容です。
さらに決定的なのが、ゴムを減らしたら良くなったという評価の存在です。
指側に滑り止めのある製品では引っ掛けやフックが出ていたが、指にゴムのないモデルに替えたら気持ちよく振れるようになり、番手ごとの距離も伸びたという報告があります。
摩擦は量ではなく、置き場所の問題だと考えられます。指に摩擦があると、クラブの走りを邪魔します。
1,000円台の2枚組について
価格で最初に目に入るのが、1,000円を切る2枚組です。
評価の大半は好意的で、この価格なら十分、練習用として問題ない、という声が並びます。実際、割り切って消耗品として使うなら悪い選択ではありません。
ただし、少数ながら生地が薄くてグリップできない、指が細いと隙間ができて滑るという指摘が出ています。
軸1(隙間)を目的に買うなら、この価格帯は候補から外れます。安さの評価と、飛距離の評価は別ものとして読んでください。
3. 軸2|寸法:グローブの中で手が動いていないか
ここには、多くの人が言葉を持っていない失敗があります。
グローブの中で手が滑る、というものです。
表面ではしっかりクラブをつかんでいるのに、内側がぐずぐずになる。
この状態になると、外側の摩擦がどれだけ高くてもクラブに届きません。
しかも本人は「この滑り止めは弱いな」としか感じないので、気づかないまま握力で補おうとします。
使っている人は、すでに気づいている
この問題を的確に説明している評価もあります。
グリップとグローブが滑らなくても、手のひらとグローブがズレていたら意味がない、という指摘です。
指先が余らないモデルに替えて、たるみが消えたら滑り止めの効きが体感で倍増した、という報告もあります。
メーカー側では、これはすでに設計項目になっています。
ダンロップは「グローブ裏側へ高摩擦合成皮革を配置」、ブリヂストンは「INSIDE LOCK」、ミズノは「インナーグリップ」。
仕様欄にこうした記述がある製品は、内側の滑りに対策を打っています。
サイズは「伸びた先」で合わせる
買った時点でジャストだと、伸びたあとに余ります。
やや小さめが正解です。
ただし、表記と実寸がずれているモデルがあります。後半の個別解説でサイズについて触れているものは、そちらの指摘を優先してください。
この軸を外すと、どんな高性能でも一振りで終わる
ルール適合外の強力な滑り止めを持つモデルでも、サイズが緩ければ機能しません。
実際に、緩さのせいで掌側に生地のシワが寄って握りづらくなり、性能を試す前に使用をやめたという報告があります。
軸2(寸法)が土台だというのは、こういう意味です。
伸縮素材で3サイズに集約したモデル(FIT39)について
密着感で知られるFIT39は、雨と汗に非常に強く、数年単位で使い続けているリピーターが目立ちます。
ただしサイズがS・M・Lの3段階しかなく、伸縮素材で吸収する設計です。
そのため同じサイズで「きつすぎて手がうっ血しそう」と「伸縮性が良すぎて緩い」が同時に出ます。
もうひとつ、長年のリピーターから、ある時期のものだけ縫い目がすぐほつれたという報告も出ています。当たり外れの幅が読みにくい。
軸3(汗と雨)では有力ですが、この2点から今回は推奨に含めていません。
4. 軸3|汗と雨:悪条件で効きが崩れないか
夏のラウンドで起きるのは、表面ではなく内側の崩壊です。
掌の汗でグローブの中がぬるついてグリップが緩む。汗で滑ってクラブがすっぽ抜けた。こうした報告が、素材を問わず出ています。
素材によって、崩れ方がまったく違います。
湿潤反応型(ZEROFIT、ナノフロント系、レイングリップ)
水分を含むと逆に粘りが出ます。
ただし境界があります。適度に湿っている状態が最良で、水が流れるほど濡れると効かなくなる、という評価で一致しています。
シリコン型
水膜で接触が切れると考えられます。
ただしこれは戻せる失敗です。打つ前にタオルで水気を拭けば戻る、という運用で解決している人がいます。
天然革
濡れると滑ります。
「全天候型」は、滑らないという意味ではない
ここが最も誤読しやすい箇所です。
仕様の「全天候型」「雨に強い」は、多くの場合濡れても硬くならない・型崩れしないという素材の保全を指していて、摩擦が保たれることを保証していません。
摩擦の話をしているのは、「濡れてもグリップ」「雨でも滑りにくい」とはっきり書いてある製品だけです。
「通気性」は掌の汗には効かない
メッシュ、パンチング、冷感素材はすべて甲側の蒸れ対策です。掌の汗による内側の滑りには効きません。
夏用・冷感モデルは多数ありますが、涼しさと掌のグリップ維持は別の話です。
暑さ対策として選ぶぶんには良くても、飛距離の文脈では決め手になりません。
湿潤反応型は、乾いていると平凡
強く効く代わりに、条件を選びます。
晴れて乾いた日のグリップは平凡だという評価が、この系統の複数の製品で共通して出ています。乾いた日は別のグローブと使い分けているという人もいます。
通年の主力ではなく、夏と雨の武器として持つのが正解です。
天然革のツアーモデルを外した理由
タイトリスト、フットジョイ、キャロウェイの高価格帯は装着感で優れます。
ただしこの軸では不利です。本革は汗でぬるつく、雨では滑る、という指摘が、化繊や人工皮革に乗り換えた人から繰り返し出ています。
晴天専用として使うなら問題ありませんが、汗と雨を前提に選ぶなら候補から外れます。
5. 軸4|寿命:その状態が何ラウンド続くか
グローブは破れて終わるものだと思われがちです。
ところが実際にはこうです。穴も開いていないし生地も薄くなっていないのに、滑り止めだけが効かなくなる。
この現象が、シリコンプリント系で繰り返し報告されています。
破れていないので、使用者は性能が落ちたことに気づきません。メーカー自身、プリント加工は使用頻度によって摩耗する場合があると注記しているものもあります。
**「破れにくい」と「滑り止めが長持ちする」は別の話です。**あて布や二重構造は前者にしか効きません。
性能が戻る系統がある
洗うと新品同様のグリップ力に戻る、という評価がナノ繊維系で複数出ています。
摩耗ではなく汚れの付着で落ちているため、洗えば回復するのだと考えられます。
長い目で見ると、これが一番効きます。
通気穴は、耐久の弱点でもある
甲側の通気穴が破れの起点になり、そこから裂けていくという報告が複数のモデルで出ています。
蒸れにくさと破れにくさは、構造的にぶつかります。
量販の廉価定番について
最も手に取りやすい1,000円前後の定番(ミズノ コンフィグリップ、T-ZOID、TOURSTAGE GLTS24 など)は、滑り止めが先に死ぬか、そもそも軸1に届かないかのどちらかです。
グリップ感が足りない、羊革のほうがしっかり握れていた、という比較評価が目立ちます。
消耗品として割り切る買い方は否定しません。ただし飛距離の文脈では選べません。
6. おすすめ9モデルの個別解説
総合1位:キャスコ タフフィットプラス SF-21161(約1,300円)
掌にゴムがありません。それなのに滑りません。
このモデルの価値は、そこに尽きます。
ゴムの突起は点で止めるので、点を押し付ける力、つまり握力が要ります。人工スエードの起毛は面で止まるため、押し付けが要らない。摩擦が控えめなのに力を抜いたまま保持できるのは、この違いによるものと考えられます。
実際、これまでずっと滑り止め付きを使ってきた人が、何もない方が滑らないことに驚き、優しく握れるようになって肩の力も抜けた、という評価を残しています。
軸2(寸法)では、サイズ展開の細かさが際立ちます。
0.5cm刻み、21〜28cm、指の長さでも選べます。0.5cm刻みがあることで初めてぴったり合ったという評価や、サイズのある商品がなくて大きめを使い続けて破れていたのが解消したという評価が出ています。
軸4(寿命)も並外れています。
週に複数回・数百球単位の練習でも破れない、他社なら1ヶ月で穴が開くところが持ちこたえる、といった報告が並びます。しかも厚くして耐久を稼いでいるわけではありません。
軸3(汗と雨)は、汗に強く雨はそこそこ。
手汗が多い人からの評価が特に高い一方、雨に濡れるとさすがに若干は滑るという指摘もあります。
弱いところは、摩擦の絶対値が中位なこと。
グリップ力を期待していたが弱かったという評価もあり、クラブのグリップが摩耗している人には物足りない可能性があります。見た目が透けていて安っぽいという指摘もあります。
この製品の正体。
メーカーは飛距離を一言も謳っていません。訴求は耐摩耗性と抗菌です。
実際に買っているのは、練習量が多くて消耗に困っている人と、量販店の棚では見つからないサイズを探していた人です。手が大きすぎてこれまで高価格帯や海外からの取り寄せに頼っていた、という声が複数あります。
向いている人 手のサイズが標準から外れている人。練習量が多い人。手汗が多い人。掌のゴムがゴワついて嫌になった人。
向いていない人 クラブのグリップが摩耗していて、グローブ側に摩擦を肩代わりさせたい人。本降りの雨で使う人。
軸1(隙間)1位:ミズノ 強革0.8(約2,700円)
厚さ0.8mmの羊革で、手とクラブの隙間を埋めます。
飛距離という言葉はどこにも出てきません。それでも「握る力が少なくて済む」「余計な力が抜ける」という評価が、このモデルでは繰り返し現れます。
買うときの条件がひとつあります。きつめのサイズを選んでください。
合成皮革より1サイズ下げてちょうどよかった、革が伸びるので最初はきついくらいでいい、という指摘が並びます。
厚くて緩いと中で手がズレて逆効果になります。
弱いところは3つ。
雨に弱く、夏は暑い。壊れる場所も決まっています。掌側は無事なのに、薄い革を使った甲側の親指付近が先に破れるという指摘が複数あり、厚いのは掌だけなので甲側が寿命を決めます。
また、洗うと縮み、ネットに入れずに洗濯機に入れると裂けます。
この製品の正体。
店頭で試着して、厚みに驚いて買われています。クラブのグリップを太くする代わりに、手を厚くする道具です。
向いている人 握る力加減に悩んでいる人。晴天のラウンドが主戦場の人。きつめのサイズを選べる人。
向いていない人 雨や真夏にプレーする人。当たりを細かく感じたい人。
なお「厚みを試したいが、雨も多いし予算も抑えたい」という場合は、ブリヂストン STRONG DUAL GLG21(約1,600円、合成皮革の2層構造・約1mm厚)が代わりになります。ただし夏はさらに暑くなります。
軸1(隙間)次善:ミズノ ダブルグリップ(約1,700円)
掌のシリコンで確実に止めたい人の第一候補です。
外側だけでなく内側にも滑り止めがあり、軸1(隙間)と軸2(寸法)を1枚で取りにいっています。
滑りにくさからくる安心感で柔らかく握れるようになった、軽く持ったままスイングできるようになった、インパクトで安心して振り切れる。こうした評価が並びます。
指先ショートという選択肢があります。
ただし効くのは「手の長さは標準で、指だけ短い人」です。手そのものが小さい人はサイズを下げてください。
指の長さは関係なく、単にワンサイズ大きかっただけだった、という報告もあります。
弱いところは3つ。
厚みで指の関節にシワが食い込むことがある。雨で滑ることがある(ただしタオルで拭けば戻ります)。そして毎日練習すると1〜2ヶ月でシリコンが削れてツルツルになるという報告があります。
ただし、洗いながら複数枚を回して長く使えているという評価も同じくらい出ています。消耗の速さは使用頻度に左右されます。
この製品の正体。
クラブのグリップ交換より安く、滑りを止める商品です。グリップが滑るようになってきたから買った、という購入動機が繰り返し現れます。
向いている人 クラブのグリップが滑り出していて、交換せずに凌ぎたい人。ラウンド中心の人。
向いていない人 毎日練習する人。本降りの雨で拭く暇がない人。薄さを求める人。
軸1(隙間)・競技に出ない方限定:キャスコ ゼウスインパクト(約1,500円)
ルール適合外です。公式競技には使えません。
それでも紹介するのは、使用者の21.4%が飛距離に言及しており、この比率が比較した93モデルの中で突出しているからです。言及のうち約7割が肯定的な内容でした。
効果の範囲についても報告があります。
ドライバーで二桁ヤード単位の変化を挙げる一方、同じ人がアイアンでは変わらなかったと書いています。
握力の低下を自覚している人からの評価が集まっているのも、このモデルの特徴です。
買うときの条件。1サイズ下を選んでください。
大きめに作られており、緩むと機能しません。緩さで掌側にシワが寄り、性能を試す前に使用をやめた例があります。
弱いところは、厚みがあって違和感を訴える評価があること。
手首まで長いため、左手首に腕時計型の距離計を着ける人は干渉します。雨天や耐久についての情報はほとんどなく、この2つの軸では判断できません。
向いている人 競技に出ず、握力の低下を自覚していて、ドライバーでクラブが抜ける感覚がある人。
向いていない人 競技に出る人。アイアンの飛距離を伸ばしたい人。
軸2(寸法)次善:ダンロップ ゼクシオ GGG-X020(約1,400円)
先に断っておきます。
このモデルは使用者の評価がごく少数しかなく、耐久性や雨での性能は判断できません。
それでも挙げるのは、内側の滑りを止めることを主機能に据えた、数少ない製品だからです。
グローブの裏側(手に触れる面)に高摩擦の合成皮革を置き、親指の表面をエンボス加工し、手のひら小指側の下部を厚くしています。
少数の評価はいずれも肯定的で、力まずにスイングできる、力を抜いて打ってもグリップがズレない、密着感がある、という内容で一致しています。
ただし、否定的な評価が出ていないのは母数が小さいためとも考えられます。実績で選びたい人には向きません。
向いている人 外側の滑り止めを試したのに「なぜか滑る」「握り直しが起きる」人。情報が少なくても試してみたい人。
向いていない人 失敗したくない人。夏や雨の性能を確かめてから買いたい人。
軸3(汗と雨)1位:ZEROFIT インスパイラルグローブ(約1,600円)
濡れると良くなる、数少ないグローブです。
少し湿らせたほうがグリップするという評価が複数あり、あえて濡らして使っているという人までいます。
ただし限界もあり、水浸しになるほど濡らすと効かなくなるという指摘で一致しています。
内側の滑りにも強く、いろいろ試した中でグローブの中が滑らなかったのはこれだけだった、という評価が出ています。汗をかいてもべたつかずさらりとしている、という指摘も複数あります。
薄いので、感覚も残ります。素手感覚に近い、手の感覚が伝わりやすい、という評価が目立ちます。
弱いところが2つあります。
ひとつは、乾いていると平凡だということ。
低評価では、汗や雨がない状況では効果を感じないという不満が出ています。晴れて寒い日のグリップは普通だという評価もあります。
もうひとつは、サイズ選びが難しいこと。
伸びる素材なので、ワンサイズ下を強く勧める人と、通常サイズで問題ないという人に割れます。
ジャストか、やや小さめ。緩めは選ばないでください。伸びが早いと摩耗も早くなります。
耐久については評価が分かれます。薄いのに長持ちするという声がある一方、通気穴が広がりやすい、縫い目がほつれたという報告もあります。
この製品の正体。
店頭では在庫が薄く、ショップのスタッフや動画の口コミで広がってきたグローブです。
雨用の予備として1枚買った人が、そのまま常用に移していく流れが繰り返し起きています。
向いている人 手汗が多い人。梅雨と真夏にラウンドする人。本革が汗でぬるついて困っていた人。
向いていない人 乾燥した季節や屋内練習場が主戦場の人。厚手に慣れていて薄さで手が痛くなる人。
軸3(汗と雨)次善・軸4(寿命)1位:フットジョイ ナノロックツアー(約1,700円)
汗と雨に強く、しかも長持ちする。
この2つを両立している、数少ないモデルです。
他社の雨対応モデルを試したうえで、本当に濡れても滑らないのはこれだけだったという比較評価や、土砂降りのラウンドでも滑らなかったという報告があります。
両立の理由は、洗えることです。
洗うとグリップ力が新品同様に戻る、という評価が複数出ています。摩耗ではなく汚れの付着で落ちているため、洗えば回復するのだと考えられます。
練習量の多い人でも数ヶ月破れない、月1ゴルファーなら年単位で使えるという報告が並びます。
弱いところが3つ。
**乾いた日は平凡です。**汗や雨では抜群だが乾燥時の密着感は物足りず、条件によって別のグローブと使い分けているという評価があります。
**クラブのグリップが劣化していると滑ります。**表面が摩耗したグリップでは滑ってしまって使えなかった、という低評価も出ています。
そしてサイズの出方が揃っていません。「他社より大きめなのでワンサイズ下げるべき」と「小さめなので大きめを選ぶべき」が同じくらい出ます。
このモデルに関しては、前半で書いた「やや小さめ」の原則が当てになりません。試着できるなら試着してください。
黒は濡れると色落ちします。
この製品の正体。
洗って使い回すことを前提に選ばれている定番です。
天然革の消耗の早さに疲れた人が移ってくる流れがはっきりしており、周囲を見たらみんなこれを使っていた、という声も出ています。
向いている人 練習量が多く、グローブ代に困っている人。夏と雨のラウンドが多い人。試着できる人。
向いていない人 通販でサイズを一発で当てたい人。クラブのグリップが摩耗している人。
軸4(寿命)次善・練習専用:ブリヂストン TOURSTAGE GLTS1T 3枚組(約2,200円)
公式競技では使えません。
メーカーが「練習用として耐久性を高める特殊構造」と明記しています。
それでも挙げるのは、練習で潰れる人にとって代わりがないからです。
数百球で破れていた人が持ちこたえるようになった、週に何度も打ち込んでも掌に穴が開かない、といった報告が集まっています。3枚組なので、1枚あたりの負担も大きく下がります。
ただし、掌は残っても指の付け根から剥がれてきたという報告もあり、すべての部位が均等に強いわけではありません。
弱いところは2つ。
**夏に向きません。**通気性が悪く、汗をかくと内側で指が滑るという指摘があります。冬場なら問題ないが汗をかく人は注意、という条件つきの評価です。
**そしてサイズがS・M・Lの表記で、何センチに当たるのかが分かりません。**外すと3枚分の損になり、返品しても目減りしたという報告があります。
向いている人 練習の球数が多く、競技に出ず、汗をかきにくい季節に使う人。サイズを店頭で確認できる人。
向いていない人 夏に手汗をかく人。ラウンド用を探している人。競技に出る人。
手汗が極端な方へ:フットジョイ レイングリップ(約4,000円・両手セット)
日本語での評価がほとんどない製品なので、最後に置きます。
海外では、雨よりも汗の対策として使われている例が目立ちます。
濡れるほど粘りが出る、少し湿らせれば滑らない、という評価で一致しています。
そして目立つのが使われ方です。高温多湿の地域で、雨とは関係なく毎回の常用グローブにしているという報告が多い。数ホールごとにグローブを替えていた人が、これ1組で回れるようになったという内容です。
両手セットなので、右手の汗まで押さえられます。
左手グローブでは解けない問題です。両手にはめることに抵抗があったがすぐ慣れた、両手にしたことでボールとの当たりが良くなった、という評価があります。
弱いところは3つ。
新品の状態・乾いた状態では滑ります。使い込んで湿ってからのほうがグリップが良いという指摘があります。
本降りでは完全ではありません。
そして「2枚組」表記なのに1枚しか届かなかったという指摘が複数あります。注文時に内容を確認してください。
向いている人 手汗が極端に多く、ラウンド中に何度もグローブを替えている人。高温多湿の環境でプレーする人。
向いていない人 乾燥した条件が主戦場の人。左手1枚だけ欲しい人。
7. 買ったあとに効いてくること
クラブのグリップが、グローブの評価をひっくり返す
同じグローブで評価が真っ二つに割れるとき、原因はグローブではなくクラブ側にあることがあります。
表面が摩耗したグリップでは滑ってしまうという低評価がある一方で、クラブのグリップが滑りやすくなってきたのをカバーしてくれるという高評価が、同じ商品に並びます。
グリップ交換から何年も経っているなら、グローブを買う前にそちらを疑ってください。
逆に、グリップ交換をしたくないのであれば、摩擦を足すタイプ(ミズノ ダブルグリップなど)が向きます。
左手だけでは、汗の問題は解けない
練習で球数が多いと右手が汗で滑ってくるので両手に着けている、という使い方が報告されています。
右手は素手なので、どんなに良い左手グローブを買っても汗には無防備です。
夏に困っている人は、右手用の追加か、両手セットを検討してください。
サイズは「伸びた先」で合わせる
どの素材も使ううちに伸びます。
買った時点でジャストだと、伸びたあとに余ってズレます。やや小さめが正解です。
しかもこれは耐久にも効きます。ジャストサイズを選ぶと伸びが早く、結果として摩耗も早まったという報告があります。
例外はナノロックツアーで、こちらはサイズの出方が揃っていないため、この原則が使えません。
交換のタイミングは、穴では判断できない
破れていなくても、滑り止めは先に死にます。
数ヶ月の使用で、穴も開いていないのにグリップだけが効かなくなったという報告は、複数のモデルで出ています。
掌に艶が出てきたら、ひとつの目安です。
ざらつきが消えてツルツルしてきたら、交換か洗浄を考えてください。ナノ繊維系の場合は、捨てる前に一度洗ってみると戻ることがあります。
2枚を交互に使うと、結果的に安くなる
複数のモデルで共通して現れる使い方です。
2枚を用意して交互に使い、汚れたら洗い、へたってきたらラウンド用から練習用に回す。1枚を使い切るより長持ちします。
ただし天然革は洗うと縮むので、この運用ができるのは合成皮革と化繊のモデルだけです。
効果を試すなら、ドライバーで
グローブが効くのは、遠心力でクラブが抜けようとする場面ではないかと考えられます。
アイアンでは変わらなかったという報告があることを踏まえると、アイアン中心の練習では差が分かりにくい可能性があります。
そして買う前に、自分がどの軸で困っているのかを決めてください。
滑るのか。中でズレるのか。汗で崩れるのか。すぐダメになるのか。
ここが定まっていれば、この記事の4つの軸がそのまま答えになります。
検索で紛れ込むもの
「飛距離アップをサポート」と書かれていても、グローブではなく手首の動きを矯正する練習器具が混ざることがあります。
ラウンドでは使用できないものなので、購入前に商品名を確認してください。
本記事は、公開されているゴルフグローブのユーザーレビューをもとに、当編集部が独自に評価傾向を分類・集計・分析したものです。記事中の比率・分類はすべて当編集部による独自集計であり、個々のレビュー本文の転載は行っていません。効果には個人差があり、特定の商品の性能を保証するものではありません。価格・評価は執筆時点のものです。