夏用のゴルフグローブおすすめ比較!93モデルから選ぶ最強の1枚
「暑さ対策」をやめた瞬間、夏のスコアが戻ってくる
夏に崩れるのは、暑いからではありません。
汗で滑る。不安で強く握る。力んで振り遅れる。外して着け直す。
この連鎖が、後半9ホールで効いてきます。
だから夏用グローブは、涼しいものを探すのではなく、汗で滑らない状態を18ホール保たせる道具として選びます。視点をここに置くだけで、候補は驚くほど絞れます。
選び直した人が変わるのは、体感温度ではありません。
ハーフでグローブを替える手間が消え、軽く握るだけでクラブが動かなくなり、夏でも春と同じスイングができるようになる。
手のことを何も考えずに18ホールを終えられる。それが、この記事のゴールです。
なお、見出し下の2行評価は、公開されているユーザー評価の傾向をもとにした当編集部の独自評価です。10点満点、最終10モデル内での相対評価になります。
見るべき軸は4つ。それだけです
軸1「濡れた手で最後まで握れるか」
汗と雨で摩擦が落ちない掌かどうか。ここが決まれば、後半の握り直しが消えます。
→ ZEROFIT ZFNEW インスピレーショナルグローブ
安く試すなら ミズノ コンフォートグリップ、まとめ買いなら Snell マイツアーグローブ。
軸2「手の中が不快にならないか」
蒸れ、べたつき、脱ぎにくさ。プレー中にグローブを外したくならないかどうかです。
軸3「何回使えるか」
夏のグローブが破れやすいのは、通気孔と縫い目です。ここを外すと、ひと夏で何枚も買うことになります。
次善に フットジョイ ナノロックツアー、FIT39。
軸4「自分の運用に落とし込めるか」
1枚で通すのか、2枚で回すのか。先に決めておくと、他の軸の要求が下がります。
規則適合の記載がないため、練習場とプライベート中心の方向けです。競技に出る方はこの軸では FIT39 か フットジョイ ナノロックツアー を。
番外・海外で支持を集めている1本
軸1「濡れた手で最後まで握れるか」では最上位。ただし日本語の評価がほとんど蓄積されていません。
総合1位:ミズノ ダブルグリップ クール
軸1「濡れた手で最後まで握れるか」と軸2「手の中が不快にならないか」は、普通どちらかを捨てることになります。
この1本は、その二択から降りられる数少ない選択肢です。
掌は水に強い素材のまま、冷却は手の甲だけに入っている。蒸れも滑りも意識せず、パターのたびに外しても着け直しでつまずかない。夏のラウンドが、そういう状態になります。
1. 夏用グローブの選び方 — 4つの軸
軸1「濡れた手で最後まで握れるか」— 滑る場所は2つある
夏に滑る場所は2つあります。クラブとグローブの間と、手とグローブの間です。
後者は自覚しにくく、「表面はしっかり効いているのに、手の中でグローブが回る」という形で出ます。
春秋は満足していたグローブが夏だけダメになるなら、手の中を疑ってみてください。
掌の方式は3つに分かれます。
吸水・起毛型は水を素材に引き込むので、濡れるほど効きます。
滑り止め型(シリコンやゴム)は乾いていれば最強ですが、水の膜に弱い。同じモデルで評価が正反対に割れることがあり、クラブ側のグリップのゴムの種類や劣化具合が効いている可能性があります。
二層型は外側の滑り止めに加えて裏地にも処理が入り、手の中のズレを直接止めにいきます。
サイズもこの軸の一部です。
吸水型は濡れると伸び、たるむと手の中で滑り始めます。吸水型を選ぶなら、ワンサイズ落とすのが前提です。
軸2「手の中が不快にならないか」— 涼しさは手段でしかない
この軸の目的は涼しさではなく、プレー中にグローブを外したくならないことです。
外せばフィットが乱れ、濡れた手で着け直すことになり、結局は軸1「濡れた手で最後まで握れるか」に跳ね返ります。
構成要素は蒸れ、べたつき、脱ぎにくさの3つ。涼しさだけを謳うモデルは、このうち1つしか解けていないことがよくあります。
判断の決め手は、冷却や通気をどこに入れたかです。
甲だけなら軸1は温存されます。掌まで通気を通したものは涼しい代わりに、握ったときの滑りやすさを抱えます。
部位ごとの素材が書かれているモデルなら、ここは買う前に判別できます。
軸3「何回使えるか」— 夏に壊れるのは素材ではなく境目
合成素材のグローブは、汗で生地が劣化して終わることはまれです。多くは通気のための穴と、異素材の継ぎ目が裂けて終わります。
ここは天然皮革と事情が違います。羊革などの天然素材は汗を含んで硬くなり、縮み、その部分から破れます。夏に革を選ぶと、合成素材ではあまり起きない壊れ方をします。
そして合成素材の場合、裂ける起点になる穴は、たいてい商品説明に書かれていません。
見分け方は2つあります。
ひとつは、穴やパンチングを仕様に明記しているモデルは、穴の位置を甲や親指の付け根に逃がしていることが多い点。書いていないモデルほど、指や掌の穴が起点になります。
もうひとつは、低評価に打球数や使用回数が添えられているかどうか。練習場での球数に基づく低評価は、コース専用で使う人には当てはまりません。
掌側は手の形に依存します。
今使っているグローブが小指球や手首寄りの膨らみ、グリップエンドの当たる場所から破れているなら補強のあるものを。指先から破れているなら、指先が別素材でないものを選びます。
軸4「自分の運用に落とし込めるか」— 1枚か、2枚か
夏に満足している人の多くは、製品単体ではなく運用込みで解いています。打ち手は枚数、洗濯、両手着用、用途限定の4つです。
先に「1枚で通す」か「2枚で回す」かを決めてください。
2枚で回すと決めた瞬間、軸1「濡れた手で最後まで握れるか」の要求水準は下がり、選べるモデルが一気に増えます。1枚で通したいなら、軸1に妥協はできません。
洗える素材は、洗うこと自体がグリップ力の回復手段になる場合があります。天然皮革では成立しない運用です。
2. おすすめ10モデル
軸1 濡れグリップ|ZEROFIT ZFNEW インスピレーショナルグローブ【1】汗でびしょ濡れになっても、握力を使わずに振り切れる
汗と雨をひとつの問題として片づける起毛系の定番。濡れてからが本領で、1枚で最後まで通したい人の基準になります。
このグローブに替えると、汗の量を気にしながらプレーする感覚がなくなります。 掌の起毛が水を先に抱え込み、接触面に水の膜を残しません。汗をかくほど滑るという一般的な挙動が起きず、むしろ少し湿ったほうが食いつく。汗の量が多い人ほど、効き目がはっきり出ます。
このモデルは、涼しさではなく滑らなさで評価されています。 夏に関する評価のうち、濡れた状態のグリップに触れたものが7割超を占める一方、蒸れや涼しさへの言及は1割に満たない。暑さ対策グローブではなく汗対策グローブとして買われている、性格のはっきりした1本です。
同じ軸1「濡れた手で最後まで握れるか」の中では、外側で水を消すタイプです。 後述のコンフォートグリップが内側で止めるのに対し、こちらは掌の表面で処理します。滑りが手の中で起きているのか、クラブとの間で起きているのかで選び分けてください。
弱点は明確で、乾いた日は平凡になります。 濡れが作動条件なので、カラッと晴れた日の吸い付くようなグリップ感を求めると期待外れです。真夏と梅雨のための1本と割り切るのが正解になります。
そして濡れると伸びるので、普段より1サイズ小さいものを選んでください。 ここを外すと後半にたるみ、せっかくの軸1の性能が死にます。摩擦が強いぶん手汗をかいた状態では脱ぎにくく、耐久も中程度で、開口部と縫い目が弱点です。
入手は店頭よりネットのほうが見つけやすいです。 人気が高く、店頭では在庫切れや色欠けが起きやすいモデルです。両手用の設定もあります。
軸1 濡れグリップ|ミズノ コンフォートグリップ【2】千円ちょっとで「手の中のズレ」だけを的確に止める
裏地にも滑り止めを入れた低価格モデル。夏の滑りが手の中で起きている人に、最短で効きます。
「表面は効いているのに、なぜか手の中でグローブが回る」という症状を、構造で止めにいくモデルです。 掌の外側だけでなく、手に触れる裏地にも滑り止め加工が入っており、汗の膜があっても手とグローブが機械的に噛み合います。手汗で内側がぬめる感覚に、直接効く作りです。
ただし、夏の評価そのものは多くありません。 集まっているのは手汗の場面がほとんどで、内容は一貫して良好ですが、雨天でどうかを判断できるだけの材料はありません。軸1「濡れた手で最後まで握れるか」の中では、手汗対策として選ぶ1本と考えてください。
購入時は名前に注意してください。 同社に酷似した名称の別モデルがあり、そちらには裏地の処理がありません。そして夏の評価が真っ二つに割れています。1文字違いで結果が反転するので、コンフォートグリップであることを必ず確認してください。
軸2「手の中が不快にならないか」は期待しないでください。 通気に関する評価がほとんど蓄積されておらず、当編集部としても判定できません。当て布が多く厚みがあり、素手感を求めるタイプではありません。
サイズは小さめに出ます。 実測どおりだときつく感じる人が多いので、迷ったら大きいほうを。開封直後に素材の匂いが気になる個体があるため、気になる方は一度洗ってから使ってください。
軸1 濡れグリップ|Snell Golf マイツアーグローブ【3】人気モデルと同等の濡れ性能を、まとめ買いで手に入れる
マイクロファイバー掌。吸水型を最も安く試せる入口で、複数枚セットでの流通が基本です。
吸水型がどんなものか、まず体験したい人に最適です。 掌のマイクロファイバーが水を吸うので、少し濡れたほうがグリップが上がります。高価格帯の人気モデルから乗り換えて性能差を感じない人も多く、セット販売なら1枚あたり千円ほどで手に入ります。
誤解しやすいのは、これは防水ではないという点です。 水を弾くのではなく吸うので、手は濡れます。濡れても滑らないことと、手が濡れないことは別だと理解して買ってください。
弱点は素材ではなく縫い目です。 掌が擦り切れる前に、指の付け根や指のあいだの縫製が先に来ます。握力が強い人、練習場で球数を打つ人には持ちません。ラウンド専用にして、複数枚を回す前提で使うのが正しい運用です。
伸びるので、サイズは1つ落としてください。 ここもZFNEWと同じで、たるみが軸1「濡れた手で最後まで握れるか」を壊します。
番外・海外人気|フットジョイ レイングリップグローブ【4】両手にはめた瞬間、交換用を持ち歩く習慣が終わる
雨用として売られ、使用者が自ら夏の常用品に転用した両手組。軸1「濡れた手で最後まで握れるか」では最上位です。
濡れが劣化要因ではなく、作動条件になっている数少ないモデルです。 掌は起毛ニット、甲と指は速乾ニットと、部位ごとに役割が分かれています。掌が水を抱え、甲が湿気を逃がす。濡れるほど食いつき、しかも蒸れにくい。総合1位と同じ発想を、より徹底した構成です。
数ホールごとにグローブを替えていた人が、1枚で通せるようになります。 夏に関する評価の否定率が極端に低く、しかも不満の中身は配送やサイズ、縫い目のほつれに集まっていて、夏の機能そのものへの不満がほとんど出てきません。雨用として売られているため誰も夏性能を約束されておらず、期待外れが構造的に起きにくい商品です。おまけに両手にはめるので、左右の日焼け差もなくなります。
ただし日本語の評価がほとんど蓄積されていません。 大半が海外からのもので、日本の気候やコースでの使用感はまだ読み取れません。そこを許容できる方向けになります。
両手着用が前提で、価格は2枚組で4,000円前後です。 最初は違和感がありますが、多くは数ホールで慣れます。爪を伸ばしている方は指先が破れやすく、縫い目のほつれも弱点です。
軸2 快適さ|ミズノ ダブルグリップ クール【5】総合1位・涼しさと滑らなさ、どちらもあきらめなくていい
掌は水に強い素材のまま、冷却を手の甲だけに閉じ込めた夏専用設計。この記事の総合1位です。
総合1位にした理由はひとつです。軸1「濡れた手で最後まで握れるか」と軸2「手の中が不快にならないか」を、両方あきらめずに済むから。 夏用を名乗る多くのモデルは掌まで通気を通してしまい、涼しさと引き換えにグリップを失っています。このモデルは冷却を甲側のメッシュに限定し、掌にはスエードとシリコンプリントを残しました。涼しいのに滑らない、という状態が成立しています。
数字がそれを裏づけます。 このモデルはレビューの約75%が夏に関する内容という、極端に夏に寄った商品です。そのうえで、夏の話題の内訳が涼しさ・蒸れ側に約67%、濡れた状態のグリップ側に約42%と、両方に評価が及んでいます。片側だけに偏る夏用モデルが多い中で、この分布は貴重です。
さらに、汗をかいた手でもグローブが脱ぎやすいという性質があります。 グリップ力を上げると必ず脱ぎにくくなるのが普通で、パターやアプローチのたびに手袋を外す人にとっては毎回のストレスです。掌が水を処理し、甲が汗を拡散させる構造が効いているとみられます。夏のラウンドが「暑いけれど、手のことは何も気にならない」という状態になる、それがこの1本で得られるものです。
正直に書いておくと、この総合1位は軸1と軸2だけを根拠にした順位です。 2025年シーズンに登場した新しいモデルで、評価の蓄積そのものが少なく、耐久がどうか、洗えるのか、何枚必要かは判断できません。練習場で球数を打つ方は、この1本に賭けないでください。
期待の方向も微調整を。 ひんやり冷たいではなく、汗が手の中に溜まらないタイプです。気温そのものが下がるわけではありません。
軸2 快適さ|フットジョイ ステイクール EX【6】酷暑の日でも、グローブを外したくならない
蒸れ、べたつき、脱ぎにくさの3つを同時に消す、ラウンド専用の消耗品です。
軸2「手の中が不快にならないか」だけで選ぶなら、これが最上位です。 冷感素材を甲側だけでなく、各指のマチ、つまり最も熱と湿気がこもる指の股に入れているのが効いています。メッシュの面積が広く、発汗そのものが減ったと感じる人もいます。レビューの約8割が夏に関する内容で、夏専用として買われ、夏専用として評価されている商品です。
特筆すべきは、汗をかいた手でも脱ぎやすいことです。 軸2の目的は外したくならないことですが、それでも外す場面はあります。ここまでカバーできているのは、今回の10モデルではこれと総合1位だけでした。
そして掌のグリップも落ちていません。 冷却を掌に入れなかったため、夏に関する評価の中に滑るという不満が見当たりません。涼しさのためにグリップを犠牲にした夏用モデルとは、ここが決定的に違います。
代償は寿命です。 冷感素材と掌の素材の継ぎ目が弱く、夏に関する評価の約3分の1が耐久面に触れています。数ラウンドで破れることがあり、ごく早い段階で穴が開く例もあります。快適さを取るか寿命を取るかで、総合1位と分かれます。
掌側にも通気部が回り込んでいる可能性があります。 仕様上の掌は合成皮革ですが、掌のメッシュ部分が擦れるという指摘があり、そこが弱点になっている場合があります。いずれにせよ、球数を打つ用途に耐える設計ではないので、練習場では使わないでください。
名前に反して、仕様上はオールシーズン表記です。 冬に使っている人もいます。夏専用品として買うと、想定より汎用的に感じるかもしれません。
軸3 耐久|キャスコ タフフィットプラス【7】ひと夏で何枚も買い替えるサイクルが、ここで止まる
開口部を持たない人工皮革。夏に壊れないと臭わないを同時に達成した、練習の決定版です。
このグローブに替えると、グローブを買う頻度そのものが変わります。 練習場中心の使い方でも、半年から1年という単位で破れにくい。理由は単純で、夏のグローブが裂ける起点になる通気孔も、異素材の継ぎ目も、この商品には存在しないからです。裂ける起点がなければ、裂けようがありません。
臭いの問題も同時に軽くなります。 抗菌防臭が実際に機能しており、連続で何ラウンドか使っても臭いが出にくい。グローブが、まだ使えるのに臭くて使いたくない、で終わっている人には、これだけで買う理由になります。軸2の評価が高いのは主にこの点によるもので、涼しさで選ぶ商品ではありません。
同じ軸3「何回使えるか」の3モデルの中で、壊れ方が違います。 ナノロックツアーは掌が減らないタイプ、FIT39は年単位で保つタイプですが、このモデルは穴が開く前に起毛が摩耗してグリップが落ちていきます。寿命の終わり方が穏やかで、破れて突然使えなくなることがありません。
もうひとつ、このグローブが選ばれている大きな理由がサイズです。 0.5cm刻み、28cmまで、右手用あり。サイズが合わないまま無理に使っていたせいで破れていた人が、ぴったりのサイズに出会って破れなくなる。手が大きい方、いつもサイズが合わずに困っている方は、耐久以前にここで救われます。
グリップ力は控えめです。 強い食いつきを期待すると物足りません。雨では若干滑ります。軸1「濡れた手で最後まで握れるか」を最優先するなら、他のモデルと使い分けてください。
軸3 耐久|フットジョイ ナノロックツアー【8】掌が減らない。練習も本番も1種類で済む
濡れた日の強さと掌の耐久を両立した定番。軸4「自分の運用に落とし込めるか」でも上位です。
練習用と本番用を分ける必要がなくなります。 特殊繊維の掌が、摩耗しても穴にならない構造で、練習主体の使い方でも数か月、ラウンド主体なら1年を超えて使えます。壊れて交換ではなく汚れて交換になる、という寿命の質の違いがこのモデルの本質です。
濡れた日の強さは、軸3「何回使えるか」の3モデルの中で最上位です。 豪雨でも朝露でも摩擦が落ちにくい。タフフィットプラスが耐久特化なのに対し、こちらは耐久と濡れ性能の両取りになります。
洗えるので、1枚を二段階で使い切れます。 汚れたら洗濯機にかけ、黒ずんできたら練習用に回す。この運用で1枚あたりのコストが実質的にかなり下がります。革と違い、洗っても硬くなりにくい素材です。
弱点は3つあり、どれも具体的です。 まず乾いた日は平凡で、乾湿でグローブを使い分けている人もいます。次に、掌は強いのに指先や指の付け根から破れます。そして使い込んで表面が劣化したクラブのグリップでは、逆に滑るという評価も出ています。
黒を選ぶ場合は色落ちに注意してください。 濡れると色が移る可能性があり、白いウェアで雨天プレーする方は白が無難です。まれに、食いつきの良さがクラブ側のグリップのゴムを削ることもあります。
軸3 耐久|FIT39【9】1枚を年単位で使い、夏用を買い足す発想がなくなる
掌がゴム、甲が伸縮メッシュ。守備範囲の広さが持ち味で、最終10モデルの中で唯一、4軸すべてが7点以上のオールラウンダーです。
夏用グローブを買うという発想そのものがなくなります。 年単位で使えている例が珍しくなく、同じモデルを10年以上買い続けている層が存在します。夏だけ別の1枚を用意する必要がなく、これで通年いけてしまいます。
濡れへの強さは、他の2つとは仕組みが違います。 吸水ではなく、掌のゴムのエンボスが物理的に噛み合うタイプ。だから革のように濡れてぬめることがなく、水洗いしても縮みません。甲が布なので通気もあり、軸2「手の中が不快にならないか」も中位以上を満たします。
洗濯機が使えるのは、軸4「自分の運用に落とし込めるか」でも強みです。 色柄の選択肢も多く、両手で使う人も少なくありません。店頭では扱いが減っており、ネットで買うのが基本になります。
厚みとゴム感には好き嫌いがあります。 薄い素手感を求める人には合いません。汗の量が極端に多い人には滑る場合があり、軸1「濡れた手で最後まで握れるか」で最上位を狙うなら吸水型のほうが確実です。
注意点が2つあります。洗うと色が出るので、他の洗濯物と分けてください。 そして人差し指の先だけ甲と同じ布地のため、ここから穴が開くことがあります。縫製にはロットによる差もあり、早い段階でほつれる個体も混じります。
軸4 運用|GloveGuruGolf【10】2枚千円。数ホールごとに新品へ替える贅沢が、現実になる
2枚で1,000円前後のノーブランド。性能ではなく枚数で夏を解く選択肢です。
これまで贅沢だった運用が、現実的になります。 前半と後半で替える、数ホールごとに替える。1枚500円なら誰にでもできます。夏の失敗はすべて、1枚で18ホール持たせようとすることから始まるので、そこを金額で解決してしまうのがこの商品の考え方です。
同じ軸4「自分の運用に落とし込めるか」の中でも、方向がまったく違います。 FIT39やナノロックツアーが洗って長く使うことで運用を成立させるのに対し、こちらは落ちる前に替える。1枚あたりの性能はそこそこでも、常に新品同様の状態でプレーできるほうがスコアに効く、という発想です。
耐久は割れます。 この価格帯としては長く保つ例がある一方、早い段階で縫製がほつれる例もあり、当たり外れがあります。もっとも、2枚千円なら外れを引いても痛手は小さい。伸びやすいので、サイズは1つ落としておくと良いです。
ただし、蒸れます。 内側の生地が手に密着する構造で、そのおかげで手の中は滑らないのですが、代わりに汗ばむ季節は明確に蒸れます。軸2「手の中が不快にならないか」が最優先の方には薦められません。濡れると滑るので、雨や大量の汗にも向きません。
購入前にひとつ確認を。この商品にはゴルフ規則適合の記載がありません。 練習場とプライベートラウンドが中心の方には自信を持って薦めますが、公式競技やハンディキャップを扱う方は、この軸では FIT39 かフットジョイ ナノロックツアーを選んでください。
3. 定番なのに、おすすめに入らなかったモデル
ミズノ Comfy Grip
ベストセラーですが、軸1「濡れた手で最後まで握れるか」で内側の処理が見当たらず、夏に手の中が滑ります。さらに軸3「何回使えるか」でも、小さな通気穴が破れの起点になります。二重に外れました。
ミズノ ダブルグリップ(シリーズ累計150万双)
軸1「濡れた手で最後まで握れるか」は満たします。ただし軸3「何回使えるか」で、掌の破れが世代を越えて解決していません。買うなら消耗品と割り切って。
ミズノ T-ZOID
安価な定番ですが、内側の処理がなく夏は手の中が滑ります。軸1「濡れた手で最後まで握れるか」で外れました。交換前提の運用をする人だけ成立します。
ダンロップ SRIXON(廉価の定番)
軸1「濡れた手で最後まで握れるか」の性能は優秀です。しかし掌の天然皮革部分が汗で硬化し縮むため、軸3「何回使えるか」で落ちました。夏にだけ弱点が出るタイプです。
キャロウェイ HYPER COOL
軸2「手の中が不快にならないか」では最上位級です。レビューの8割超が夏に関する内容で、その中身も涼しさ側に大きく偏っています。ただし掌まで通気性メッシュにしたため、軸1「濡れた手で最後まで握れるか」を明確に捨てています。涼しさだけが目的なら選択肢になります。
ブリヂストン ウルトラグリップクール
軸2「手の中が不快にならないか」は満たしますが、掌に汗が届いたあとは滑ります。交換用をもう1枚持てる方なら成立します。なお同じ名前で冷却方式もパンチングの有無も違う2型番があるため、型番を確認してください。
フットジョイ StaSof、タイトリスト Perma-Soft などの天然皮革の定番
軸1「濡れた手で最後まで握れるか」で方式ごと外れます。濡れると表面が平滑になって摩擦が落ち、乾くと硬くなる。夏に選ぶ素材ではありません。
ZEROFIT インスパイラルグローブ クール、フットジョイ ナノロックネオ
どちらもおすすめモデルの兄弟です。前者は軸1「濡れた手で最後まで握れるか」で本家にわずかに劣り、縫製と面ファスナーに不安が残ります。後者は軸3「何回使えるか」で、極端に早く破れる個体が混じります。
4. 買ったあとに効く、夏グローブの扱い方
サイズは、夏だけ考え方を変えてください。
吸水型は濡れると伸びます。伸びてたるむと手の中で滑り始め、選んだ軸1「濡れた手で最後まで握れるか」の性能が死にます。
ZEROFIT、Snell、GloveGuruGolf を買うなら、普段より1サイズ小さいものを。逆にコンフォートグリップは最初から小さめに出るので、ここだけは逆に考えてください。
1枚で通すか、2枚で回すかを、買う前に決めてください。
2枚で回すと決めれば、軸1「濡れた手で最後まで握れるか」への要求は下がり、選べる商品が増えます。1枚で通すなら妥協はできません。
この順番を逆にすると、必ずどこかで失望します。
洗い方で寿命が変わります。
合成素材は洗っても硬くなりにくく、ナノロックツアーのように洗うとグリップが戻るものもあります。ラウンド後にネットに入れて洗い、陰干し。これだけで黒ずみの進行が止まります。
色が出る素材(FIT39など)は必ず別洗いで。天然皮革は洗うと硬くなって使えなくなることがあるので、避けてください。
同じグローブでも、手持ちのクラブでは滑るかもしれません。
シリコンやゴムの滑り止めタイプは、同じモデルでも評価が正反対に割れることがあります。クラブ側のグリップのゴムの種類や劣化具合が効いている可能性が高く、絶賛されているのに自分だけ滑る、ということが実際に起きます。
グリップを交換したばかりか、何年も使っているかで、選ぶべき方式が変わると考えておいてください。
今使っているグローブの破れた場所を見てください。
掌の下部から破れているなら補強のあるもの、指先から破れているなら指先が別素材でないもの、通気穴から裂けているなら穴のないもの。これが一番確実な選び方です。
練習場で使うなら、別の1枚を用意してください。
1回の練習で打つ球数は、1ラウンドの実打数とは桁が違います。用途を分けるだけで、すぐ壊れるという体感は大きく変わります。
両手着用も検討してみてください。
最初の違和感は、多くの場合数ホールで消えます。握力が落ちてきた方には効きますし、左手だけ日焼けする問題も同時に解決します。
競技に出るなら、商品情報のゴルフ規則適合の表記を確認してください。
滑り止め加工タイプでも大手メーカーは明記しています。安価なノーブランド品には記載がないことが多く、買う前に見ておくべき点です。
本記事は、公開されているゴルフグローブのユーザーレビューをもとに、当編集部が独自に評価傾向を分類・集計・分析したものです。記事中の比率・分類はすべて当編集部による独自集計であり、個々のレビュー本文の転載は行っていません。効果には個人差があり、特定の商品の性能を保証するものではありません。価格・評価は執筆時点のものです。