キャスコ DNA SHEEPは買いか|約6,100件の評価で見えた、千円で本革を練習まで使い倒せる強み
千円で本革の握り心地を、練習にも本番にも
千円前後で、掌まで本物の羊革を使ったグローブが手に入る。それがキャスコ DNA SHEEP(Kasco DNA SHEEP Natural Leather Glove)のいちばんの魅力です。しっとりした革がグリップに吸い付き、使ううちに伸びて自分の手の形になじんでいきます。この値段なので練習にも惜しまず使えて、本番と同じ本革の感触で打ち込めます。何枚か買い置きして回している人が多いのもうなずけます。
約6,100件のゴルフグローブの評価を読み比べると、上位の本革グローブにはDNA SHEEPより薄く、吸い付きの強いものがあります。ただ、この価格帯で本革を使い続けられる選択肢は限られます。合皮の人気モデルは雨や洗濯に強い一方で、革ならではのなじみ方までは届いていません。晴れの日のラウンドと練習は本革、雨や真夏は合皮と使い分けたい人にぴったりです。右手用もあるので、冬に両手へ着ける使い方にも向いています。
千円の本革グローブ、その中身
しっとりした羊革が、クラブと手をひとつにする
DNA SHEEPは、甲も掌も天然の羊革で作られたグローブです。左手用がGF-2012、右手用がGF-2012Rという型番で、サイズは21〜26cmです。
握った瞬間にグリップへ吸い付き、スイング中も抜けにくいのが、本革を選ぶいちばんの理由です。しっとりした革が手とグリップの間の滑りを抑え、掌にシワが寄りにくく、握った形のまま手に沿います。合皮から乗り換えた人ほど、手に伝わる感触の違いをはっきり感じ取っています。
最初は少しきつめ、使うほど自分の手になる
天然の羊革は使ううちに伸びて、自分の手の形に合っていきます。最初はややきつく感じても、練習で何度かはめているうちに指や掌の形になじみ、ぴたりと収まるようになります。新品は練習でならしてから本番に使うのが、昔からの本革らしい使い方です。
ほどよい厚みで、練習にも回せる
薄手の高級革よりしっかりした厚みがあり、練習場でも気兼ねなく使えます。練習で長く使い続けられている例も少なくありません。その代わり、薄い革ならではの繊細な握り心地は一段控えめになると考えられます。厚みの感じ方は個体によって多少差があります。
この値段だから、本革を惜しまず使える
練習用まで本革でそろえても懐が痛みにくいことが、DNA SHEEPの価値を大きくしています。高い本革グローブは本番用に取っておき、練習では安い合皮を使う人が少なくありません。DNA SHEEPなら練習から本番まで同じ感触で通せます。汗をかく季節に替えを持ってラウンドする人や、まとめ買いして切らさないようにしている人もいて、長年買い続けている愛用者が目立ちます。
右手用や左利き用が手に入る点も見逃せません。冬に防寒で右手にも着けたり、手荒れやマメを防ぐために右手へ足したりと、左手以外の使い道も広がります。
注意点
サイズは表記より小さめに感じることがあります。同じサイズでも個体によって大きさが微妙に違う場合があります。他社のグローブを普段使っている人は、ワンサイズ上も検討すると安心です。きつい型を力任せに引っ張って着けると、革が裂けてしまうことがあります。
雨に濡れたり洗ったりすると、乾いた後に革が硬くなりやすい点にも気をつけてください。汗にはある程度耐えますが、雨の日は別のグローブを用意しておくのが無難です。
耐久には当たり外れがあるようです。長く使える個体もあれば、早い段階で傷んでしまう個体もあります。
色で迷ったら白がおすすめです。黒は白より革が硬めに感じられたり、毛羽で手が黒くなったりすることがあります。
他のグローブと比べてどうなのか
本革を千円前後で、練習まで回せるというDNA SHEEPの立ち位置を踏まえて、「もっと良いものはないのか」を3つの方向から確かめます。
同じ本革なら、もっと良いものはないの?
本革グローブは、薄いほど握り心地が繊細になり、厚いほど長持ちする傾向があります。DNA SHEEPは厚みでは中くらいで、価格だけが飛び抜けて低い位置にいます。そこから見て、感触の頂点、寿命、安定感を担うモデルがそれぞれあります。
フットジョイ ピュアタッチ(約3,100円)は、本革の吸い付きを極めた1枚です。薄い革が素手に近い感覚を生み、熱烈な愛用者を集めています。ただし薄いぶん擦り減りが早く、価格も高いので、本番専用に取っておく人が多いモデルです。本番の1枚に最高の握り心地を求めるならピュアタッチ、練習にも惜しまず使うならDNA SHEEPです。
ミズノ 強革0.8(約2,700円)は、厚い革で1枚を長く使う選択肢です。厚みが手とクラブの隙間を埋めるので、軽く握ってもクラブが動きにくく、寿命も長めです。そのぶん握った感覚は伝わりにくく、伸びて手になじむ余地も小さくなると考えられます。握る力を抜きたい、交換の手間を減らしたい人に向いています。
キャロウェイ ツアーオーセンティック(約2,100円)は、同じ厚めの羊革を一段上の価格で届けるモデルです。しっとりした感触はDNA SHEEPとかなり近く、差額で得られるのは質感の満足と、サイズが小さい方向に偏りにくい安定感です。雨で硬くなりやすい点は同じです。サイズや個体差で外したくない人に向いています。
感触の頂点ならピュアタッチ、長持ちなら強革0.8、安定感ならツアーオーセンティックです。同じ本革を最も安く、練習まで使い回したいならDNA SHEEPです。
本革でなくても、同じくらい満足できるものはないの?
合皮グローブは雨や洗濯に強いことで本革にまさります。一方で、革らしい感触にどこまで近づけるかは商品によって差があります。千円前後で掌まで本物の羊革を使っているのはDNA SHEEPならではで、以下のモデルは革らしさと価格のあいだのどこかに位置しています。
Snell My Tour Glove(3枚組で約3,000円、1枚あたり約1,000円)は、1枚あたりほぼ同じ値段で、革に近い感触と雨への強さを両立しています。薄い生地は湿るとかえってグリップが増すので、汗や雨の日に頼りになります。感触は羊革に近いものの一歩手前で、縫製には当たり外れがあるようです。生地が伸びるため、DNA SHEEPとは逆に小さめを選ぶ人が多いモデルです。汗かきの人や、雨の多い季節にも使いたい人に向いています。
ブリヂストン ツアーグローブ GLG12(約1,800円)は、本革に近い感触で評価の高い合皮です。細かい繊維の人工皮革がしっとりした素手感覚を生み、濡れても洗っても硬くなりません。伸びにくいので最初からサイズを合わせる必要があり、薄手なぶん擦り減りは早めです。手入れを気にせず、天気を問わずしっとり感を使いたい人に向いています。
ダンロップ スリクソン GGG-S016(約1,600円)は、同じくらいの価格帯のブランド定番で、羊革は擦れやすい部分の補強にだけ使っています。掌の多くは合皮なので、握り心地は合皮寄りです。補強のおかげで長持ちしやすい一方、補強の革は濡れると硬くなることがあります。ブランドやデザイン、夏の汗への強さを重視する人に向いています。
雨に強くしたいならSnell、しっとり感を優先するならGLG12、ブランド定番ならGGG-S016です。掌まで本物の革を千円前後で使いたいならDNA SHEEPです。
同じキャスコの中では、どんな位置づけなの?
DNA SHEEPは、キャスコの羊革グローブの中で手に取りやすい普及版です。上にはさらに薄い羊革モデルがあり、同じ価格帯には合皮版が、別の方向には長持ちに振った合皮モデルがあります。
シルキーフィット(約1,700円)は、より薄く柔らかい上位の羊革です。手へのなじみはさらに増しますが、薄いぶん使い始めに破れてしまうことがあるようです。指の短い手に合う型が選べるのも特徴です。指が短い人や、薄さと柔らかさを優先する人に向いています。
DNA SUEDE(約800円)は、同じシリーズのスエード調合皮版です。乾きやすく洗えますが、羊革のような吸い付きはなく、滑りやすく感じる人もいます。右手の日焼けや防寒、手荒れを防ぐ用途で選ばれることが多いモデルです。握りを担う左手はDNA SHEEP、保護目的の右手はDNA SUEDEという組み合わせも成り立ちます。
タフフィットプラス(約1,300円)は、とにかく長持ちする耐久重視の合皮です。擦れに強い人工スエードで、練習で酷使しても破れにくいと評判です。0.5cm刻みで大きいサイズまであるので、サイズ選びで外しにくいのも強みです。本革のようななじみ方はしません。1枚を長く使いたい人、サイズで失敗したくない人、汗やにおいが気になる人に向いています。
薄さならシルキーフィット、右手用や汗の日ならDNA SUEDE、長持ちとサイズの確実さならタフフィットプラスです。本革の感触を気軽に使い回したいならDNA SHEEPです。
長く気持ちよく使うために
新品は練習で何度かはめて、手になじませてから本番に使いましょう。きつく感じても無理に引っ張らず、指を奥まで入れてから少しずつならすと、裂けにくく自分の形に育っていきます。
濡れたら早めに陰干しし、洗う場合は革用の保湿クリームを塗ると硬くなりにくくなります。乾いてごわついたときは、手で軽く揉むとある程度柔らかさが戻ります。
季節や天気で使い分けると、本革の良さを長く楽しめます。晴れた日と練習はDNA SHEEP、雨の日や真夏は合皮のグローブにすると無理がありません。何枚かを交互に使えば、1枚あたりの傷みも抑えられます。
冬は右手用を足すのもおすすめです。いつもの左手はそのままに右手にだけ着ければ、握りの感覚を大きく変えずに寒さや手荒れを防げます。
出典について
本記事は、公開されているゴルフグローブのユーザーレビューをもとに、当編集部が独自に評価傾向を分類・集計・分析したものです。記事中の比率・分類はすべて当編集部による独自集計であり、個々のレビュー本文の転載は行っていません。効果には個人差があり、特定の商品の性能を保証するものではありません。価格・評価は執筆時点のものです。