キャスコ ゼウスインパクトは買いか|91商品徹底比較で見えた、力を抜いても滑らないグリップ力
軽く握っても滑らない。競技に出ないなら、握力の不安を任せられる1枚
キャスコ(Kasco) ゼウスインパクトの持ち味は、力を抜いて握ってもクラブが手の中で動かないことです。 掌のシリコンがグリップに食いつくので、握力が落ちてきた人ほど楽に振れるようになったと実感しています。ほかのグローブとの違いは、滑りにくさをルールの枠を超えて強めている点です。 ルール内で近い握り心地を求めるならミズノ ダブルグリップ、厚い革で力みを抜くならミズノ 強革0.8、汗や雨の日ならゼロフィット インスパイラルグローブも候補に入ります。そのうえで、乾いた日に「とにかく滑らない」を最優先したい人に向くのがゼウスインパクトです。公式競技に出ず、握力の衰えや力みが気になる人が、晴れの日のラウンドや練習で使うのに合っています。
握る力をグローブが肩代わりしてくれる
強く握らなくても、クラブが手の中で回らない
ゼウスインパクト(ZI-1926)は、掌にタイヤの溝のような模様のシリコンを配置し、甲側をよく伸びる2WAYニットで仕立てたグローブです。このシリコンがグリップに引っかかるので、指の力を抜いてもクラブが滑りにくくなります。 評価の中心にあるのも、この滑らなさです。手とクラブの間のずれが減るぶん、手の皮がこすれる負担も軽くなり、練習で手を傷めたくない人にも向いています。
握力が落ちてきた人ほど、違いを感じやすい
年齢とともに握力が落ちてきた人や、もともと握力に自信がない人ほど、楽に振れるようになったと実感しています。 握り込まなくてもクラブを保持できるので、余計な力みが抜けやすくなるためです。買い替えながら使い続け、これからもこの1枚で行きたいと考える愛用者もいます。滑る不安から解放されることは、それだけ手放しにくい価値になっています。
飛距離は「伸びた」と「変わらない」に分かれる
飛距離については、期待しすぎないほうが安心です。 ドライバーやウッドで距離が伸びたと実感する人がいる一方で、アイアンでは変化を感じない人や、売り文句ほどではないと受け止める人もいます。ボールなど他の道具を同時に替えると、どれの効果なのかも分かりません。握る力を抜けたことでスイングが変わり、結果として伸びた可能性はあります。ただしこれは推測で、グローブを替えれば飛ぶとは言い切れません。
厚めの着け心地と、目を引くデザイン
作りは厚めです。薄手のグローブに慣れていると、最初は違和感を覚えるかもしれません。手首側が長めなので、腕時計をする人は着け方に少し工夫がいります。左右で掌の模様が違い、両手に着ける使い方もあります。寒い時期に両手用として使う人もいます。カラフルで少し派手なデザインも好評で、贈り物として選ばれることもあります。
注意点
公式競技では使えません。 ルール不適合のグローブなので、遊びのゴルフ用と割り切って選ばれています。
サイズは普段より1つ小さめを検討してください。 大きめに感じる傾向があり、普段のサイズでは緩くて掌側にシワが寄ることもあります。表面のシリコンで止める仕組みなので、手とグローブの間にゆとりがあると、そのぶん滑りにくさが生かされません。
汗や雨のときの使い心地は、評価がほとんど見当たらず、まだ確かめられていません。耐久性も、破れたという話は見当たらないものの判断材料が多くないため、丈夫だとまでは言えません。価格は約1,700円で、高いと感じる人と手頃と感じる人に分かれます。両手で使う場合は、左右を1枚ずつ買う必要があります。
もっといい選択肢はないのか
ゼウスインパクトの滑りにくさが生きるのは、乾いた状態で、サイズが手に合っていて、ルールを気にしなくていい場面です。ここからは、同じ「軽く握っても滑らない」に別の方法で届くグローブや、それ以外の場面で頼れるグローブと比べます。
同じシリコンの掌で、ルール内でも同じくらい滑らないものはある?
掌にシリコンを使ったグローブの中で、ゼウスインパクトは滑りにくさを強く押し出した側にいます。ほかの3つは、それぞれ別の方向に振っています。
- ミズノ ダブルグリップ:近い握り心地をルール内で実現している。
- キャロウェイ グラフィック:薄さと価格に振っている。
- キャロウェイ ウィンター ハイパー ヒート FW:冬の暖かさに振っている。
ミズノ ダブルグリップは、ルール内で近い握り心地が得られる1枚です(約1,900〜2,300円)。 外側のシリコンに加えて内側にも滑り止めがあり、指先が短いサイズも選べるので、手とグローブのずれまで抑えられます。 ゼウスインパクトはサイズが合わないと滑りにくさが落ちますが、ダブルグリップはそこを作りで補っています。力を抜いて握れるようになったと実感する人も多くいます。一方で、掌の小指側は擦り切れやすい傾向があります。競技に出る人や、指が短くて普通のサイズでは指先が余る人に向いています。
キャロウェイ ウィンター ハイパー ヒート FWは、冬に両手で使うための1組です(両手で約2,700円)。 防寒用のグローブは厚みのせいで握りが甘くなりやすく、同じ冬用でもミズノ サーマグリップはグリップの弱さを感じる人がいます。ウィンター ハイパー ヒート FWは、暖かいのに薄く、掌のシリコンで握りも保てている点が評価されています。 縫い目のほつれやサイズのばらつきが気になることもあります。真冬のラウンドで、かじかみと握りの両方を解決したい人に向いています。
キャロウェイ グラフィックは、安くて薄く、色で選べる1枚です(約1,300円)。 薄い生地で手の感覚が伝わりやすいぶん、滑りにくさはゼウスインパクトほど強くありません。 濡れると滑りやすくなる傾向もあります。サイズは小さめに出やすく、ゼウスインパクトとは逆です。価格や薄い握り心地、デザインを優先し、滑りの不安がそれほど大きくない人に合います。
滑りにくさを最優先するならゼウスインパクト、ルール内ならダブルグリップ、冬ならウィンター ハイパー ヒート FW、安さと薄さならグラフィックです。
シリコンでなくても、軽く握って滑らないグローブはある?
軽く握れる状態は、シリコン以外でも作れます。ゼウスインパクトは、乾いた日に表面の摩擦で効くグローブです。ほかの3つは、それぞれ別の仕組みで同じところに届いています。
- ミズノ 強革0.8:革の厚み。
- ゼロフィット インスパイラルグローブ:濡れたときの吸い付き。
- ミックゴルフ FIT39:手に密着する伸縮生地と、ゴムのような掌。
ミズノ 強革0.8は、厚い革で力を抜いて握れる1枚です(約2,600円)。 0.8mmの羊革がグリップを太くしたように働き、握る力が少なくて済みます。 厚手の握り心地に慣れると手放せなくなる、熱心な愛用者がいます。雨に弱く、洗うと縮みやすい傾向があります。ルール内で本革の感触のまま力みを抜きたい人、乾いた季節のプレーが中心の人に向いています。
ゼロフィット インスパイラルグローブは、汗や雨で濡れるほど滑りにくくなる1枚です(約1,600円)。 ゼロフィット インスパイラルグローブ(ZFNEW)は、ゼウスインパクトとは得意な場面が逆で、濡れた状態で真価を発揮します。 乾いた日は物足りなさを感じやすく、薄いぶん手が痛くなることもあります。手汗をかきやすい人や、夏や雨の日のプレーが多い人に向いています。
ミックゴルフ FIT39は、長く使えて天候を選ばない1枚です(約1,700円)。 伸びる生地が手にぴったり密着するので、サイズの緩みで滑りにくさが損なわれにくいのが強みです。 長年使い続ける愛用者が多く、筋力が落ちてきた年配のゴルファーにも好まれています。締め付けの強さや縫い目のほつれが気になることもあります。雨の日も含めて、1枚を洗いながら長く使いたい人に向いています。
乾いた日の滑りにくさならゼウスインパクト、本革の感触なら強革0.8、汗と雨ならインスパイラルグローブ、長く天候を問わず使うならFIT39です。
同じキャスコの他のグローブではだめなの?
キャスコのグローブは、次の3つの方向に分かれます。
- DNA シープ:感触。
- タフフィットプラス:丈夫さとサイズ。
- パーフェクトフィット:握った形にあらかじめ作られている。
比較した中でルール不適合のキャスコ製はゼウスインパクトだけで、滑りにくさをルールの枠を超えて追った特別な1枚です。
パーフェクトフィットは、ルール内で同じ方向をめざす1枚です(約1,000円)。 パーフェクトフィット(SR-2017)は最初から握った形に立体成形されていて、指の関節の位置が合えば力を抜いて握りやすくなります。 ラウンド後半の握力の落ち込みを補ってくれると実感する人もいます。手の形との相性が分かれやすく、本降りの雨では滑りにくさが落ちる傾向があります。ルールを守りつつ、手頃な価格で近い効果を求める人に向いています。
タフフィットプラスは、破れにくさとサイズの細かさで選ぶ1枚です(約1,300円)。 タフフィットプラス(SF-21161)は人工スエードで、練習で使い込んでも破れにくいと評価されています。0.5cm刻みで28cmまでサイズがあります。 グリップ力は控えめに感じられることもあります。サイズが合わないゼウスインパクトより、ぴったりのタフフィットプラスのほうが滑らない場面もありそうです(推測)。練習量が多い人、手が大きい人、サイズ選びに困ってきた人に向いています。
DNA シープは、手頃な価格で本革の感触が得られる1枚です(約1,000円)。 DNA シープ(GF-2012)は天然羊革で、しっとり手になじむ感触が評価されています。 雨に弱く、サイズは小さめに出やすい傾向があります。本革の感触と価格を優先する人に向いています。
ルール内に収めたいならパーフェクトフィット、丈夫さとサイズならタフフィットプラス、感触と価格ならDNA シープです。滑りにくさを最大にしたいときは、ゼウスインパクトを選んでください。
買ったあとに知っておきたいこと
着けてみて緩いと感じたら、使い続けずに小さいサイズへ替えるのがおすすめです。 シワが寄ると、滑りにくさが生かされません。
競技やコンペに出る予定があるなら、ルールに適合したグローブを別に用意しておきましょう。
雨の日や大量に汗をかく日に備えて、濡れに強いグローブを1枚バッグに入れておくと安心です。 ゼウスインパクトは、濡れたときの使い心地がまだ確かめられていません。
両手で使う場合は、左右を1枚ずつそろえてください。
本記事は、公開されているゴルフグローブのユーザーレビューをもとに、当編集部が独自に評価傾向を分類・集計・分析したものです。記事中の比率・分類はすべて当編集部による独自集計であり、個々のレビュー本文の転載は行っていません。効果には個人差があり、特定の商品の性能を保証するものではありません。価格・評価は執筆時点のものです。