タイトリスト パーマソフトは買いか|82商品徹底比較で見えた、薄い革が生む素手に近い握り心地
薄い革で素手に近く握れる。暑い日にも革を使いたい人に向く一枚
タイトリスト パーマソフト(タイトリスト Perma-Soft)は、薄く柔らかい革が手に沿い、素手に近い感覚でクラブを握れるグローブです。 強く握らなくてもクラブが手の中で回りにくいので、力を抜いたまま振り切れます。
他の82商品と比べると、この握り心地だけなら、ほかの天然革グローブや薄手の合成グローブでも手に入ります。パーマソフトならではの持ち味は、汗ばむ暑い日にもグローブの中で手が滑りにくいことです。 天然革は夏に向かないと言われがちなので、ここが選ぶ決め手になります。
向いているのは、晴れた日のラウンドで、薄い革の感触を夏にも手放したくない人です。 練習場でたくさん打つ日や雨の日は、丈夫なグローブや雨用のグローブと使い分けると、長く付き合えます。
素手に近く握れる理由と、使う前に知っておきたいこと
つくり
指の関節部分に通気性のあるCoolMaxのメッシュが入り、手首のベルト部分と親指はサテンで補強されています。掌の素材はメーカーの仕様に明記されていませんが、使っている人の間ではカブレッタ(羊革)の薄い天然革として扱われています。サイズは通常のサイズに加えて、指が短めの人向けのCadetサイズがあります。
素手に近く握れる理由
革が薄くて柔らかいので、はめた瞬間から手の形に沿います。 手とグリップの間に余計な厚みがないため、握った感触がそのまま手のひらに伝わります。
革が手にもグリップにも吸い付くので、強く握らなくてもクラブが回りません。 そのため、力まずにスイングできます。新品のうちから硬さがなく、慣らしがほとんど要らないことや、縫い目が手に当たりにくいことも、つけ心地のよさにつながっています。何年も同じグローブを買い続ける愛用者が目立つのは、この感触を知ると手放しにくいからです。
暑い日の汗
天然革のグローブの中では、汗をかく季節にも使いやすい可能性があります。 汗をかきやすい人ほど、暑い時期でもグローブの中で手が滑りにくい点を高く評価する傾向があります。指の関節にあるメッシュが熱と湿気を逃がしているのかもしれません(推測です)。ただ、汗が乾いたあとに革が硬くなることもあるので、汗の多い日は予備を持っておくと安心です。
合う人・場面
感触を最優先するラウンド用の一枚として選ぶと、良さがいちばん生きます。 定期的な買い替えを前提にできる人に向いています。握る力が強い人や、練習で毎回たくさん打つ人は、練習用に丈夫なグローブを別に用意すると、パーマソフトを本番で気持ちよく使えます。
注意点
掌、とくに付け根のあたりは擦り切れやすいことがあります。 薄い革で感触を出しているので、使い方によっては早めに穴が開くことがあります。すり減ったグリップ、強い握り、サイズの合わない状態で使うと、傷みが早まりやすいようです。一方で長く使えている人もいて、使い方や個体によって差が出ます。縫製の仕上がりには個体差があるので、届いたら縫い目を確かめてください。
強い雨の中では滑りやすくなることがあります。 雨の日は合成素材のグローブに替えるのが無難です。
使ううちに革が伸びて、少し緩むことがあります。 最初はややきつめを選ぶのが基本です。指の長さの感じ方は人によって分かれるので、交換に応じてもらえる購入先を選ぶと安心です。
国内では輸入品として売られていて、執筆時点で約7,400円です。国内で買える天然革グローブの2倍以上の価格になります。 通販では、届いた品のサイズや左右、梱包の状態が注文どおりかをすぐに確認してください。
以下の比較は、パーマソフトについては海外の使用者、比較相手については国内の使用者の評価をもとにしています。 違いは傾向として読んでください。
似たグローブと何が違う?
パーマソフトの持ち味は、薄い革で力まずに握れることです。その代わり、掌の持ちには気を配る必要があります。この2つを物差しにして、「もっといいものはないのか」を3つの方向から確かめます。
同じ天然革で、もっといいものはないの?
天然革のグローブは、革が薄いほど感触が伝わり、厚いほど長持ちします。 薄い側にパーマソフトとフットジョイ ピュアタッチ、中間にキャスコ DNA シープ、厚い側にミズノ 強革0.8が並びます。価格はこの4つの中でDNA シープがいちばん安く、パーマソフトがいちばん高い位置です。
フットジョイ ピュアタッチは、薄い羊革グローブの定番として厚く支持されています。 感触はパーマソフトと同じかそれ以上で、愛用者がほかのグローブに移りにくくなるほど熱心に支持されています。傷み方は使った分だけ少しずつ擦り切れていくタイプなので、替え時が読みやすいです。一方で汗や雨には強くないとされ、夏は避ける人もいます。価格は約3,100円で、パーマソフトの半分以下です。感触を最優先し、価格と替え時の読みやすさも取りたいならピュアタッチ、夏にも革を使いたいならパーマソフトです。
ミズノ 強革0.8は、厚い羊革で長持ちするグローブです。 厚みが握りの隙間を埋めるので、パーマソフトとは別のかたちで力まずに握れます。その分、グリップから伝わる細かな感覚は控えめです。掌が丈夫なので、傷みは甲側や親指に出やすくなります。約2,600円です。握る力が強くて掌をすぐ破ってしまう人や、練習量の多い人に向いています。
キャスコ DNA シープは、本革を約1,000円で使えるグローブです。 型番はGF-2012です。革はやや厚めで、しっとりした感触はありますが、細かなフィット感ではパーマソフトに一歩譲ります。サイズは小さめで、個体差も出やすいようです。それでも価格が安いので、気軽に試して使い潰せます。練習でも革の感触を保ちたい人や、枚数を多く使う人に向いています。
まとめると、感触を最優先するならピュアタッチかパーマソフト(夏も使うならパーマソフト)、長持ちなら強革0.8、練習で使い潰すならDNA シープです。
革じゃなくても、同じ握り心地は得られる?
薄手の合成素材でも、素手に近い感覚を出せているグローブがあります。3つとも握り心地はパーマソフトに近く、どんな強みが加わっているかで分かれます。雨と洗濯に強いダンロップ スリクソン、着け心地と持ちのよいゼロフィット インスパイラルグローブ、革に近い触り心地のブリヂストン ツアーグローブです。パーマソフトは、革ならではの吸い付くような密着感で上回りますが、この4つの中では濡れと洗濯にいちばん気を使います。
スリクソンは、素手感覚のまま雨と洗濯に強いグローブです。 型番はGGG-S028で、掌の極細繊維は濡れても滑りにくく、洗っても硬くなりません。長く羊革を使ってきた人が乗り換えて満足している一方、質感は革のしっとり感とは違い、薄さを頼りなく感じる人もいます。約1,400円です。雨や汗の日にも同じ感触で握りたい人や、洗って清潔に使いたい人に向いています。
インスパイラルグローブは、つけていないような着け心地と持ちのよさを両立したグローブです。 革は伸びて手になじみますが、インスパイラルグローブは伸び縮みする生地が縮もうとする力で手に密着します。このため、使い込んでも緩みにくいのが違いです。濡れてもグリップが落ちにくいのも持ち味です。薄さのせいで手のひらが痛くなったり、マメができたりすることもあります。傷みやすいのは掌よりも縫い目や留め具です。約1,600円です。同じくらいの着け心地を、雨への強さと持ちのよさも含めて安く手に入れたい人に向いています。
ツアーグローブは、革に近い触り心地の人工皮革グローブです。 型番はGLG12です。しっとり手になじむ感触はパーマソフトに近く、濡れても洗っても硬くなりません。ただし薄い分、革と同じくらい早く擦り切れることがあり、合成素材に替えれば長持ちするとは限りません。伸びない素材なので、サイズは最初に合わせた状態から変わりません。約1,800円です。革のような感触を天気や手入れを気にせず使いたい人や、グローブが伸びて緩むのが気になる人に向いています。
まとめると、雨と洗濯ならスリクソン、持ちと価格ならインスパイラルグローブ、革に近い触感ならツアーグローブ、晴れの日の吸い付く握り心地ならパーマソフトです。
タイトリストの中では、どんな位置づけ?
国内で売られているタイトリストのグローブは、感触寄りのプロフェッショナル グローブ、中間のプロフェッショナルテック グローブ、丈夫さ寄りのTG39の3段階に分かれます。パーマソフトは主に米国向けのモデルで、国内では輸入品の扱いです。性格はプロフェッショナル グローブに近い位置にあります。
プロフェッショナル グローブは、国内のタイトリストで薄い革を選ぶならこれ、というモデルです。 型番はTG77で、エチオピアシープの薄い天然革を使っています。力まずに握れる感触も、掌の擦り切れやすさも、パーマソフトとよく似ています。汗の多い日に使いやすいのは、パーマソフトのほうです。約2,800円です。同じ性格のグローブを国内で手ごろに買いたい人に向いています。
プロフェッショナルテック グローブは、スエード調の人工皮革で、洗って長く使えるグローブです。 雨や汗、洗濯に強く長持ちする代わりに、柔らかさと吸い付く感じはパーマソフトに一段譲ります。約1,400円です。1枚を長く使いたい人や、締まった装着感が好きな人に向いています。
TG39は、合成皮革と羊革の補強で丈夫さを取ったグローブです。 補強の入った掌の付け根は長持ちしやすいのですが、感触の柔らかさはパーマソフトほどではなく、サイズは小さめです。約1,400円です。練習用として、費用を抑えて使いたい人に向いています。
まとめると、感触を取るならパーマソフトかプロフェッショナル グローブ、国内で手ごろに買うならプロフェッショナル グローブ、長く使うならプロフェッショナルテック グローブかTG39です。
買った後の使い方
本番用と練習用を分ける
新品はラウンドで使い、くたびれてきたら練習用に回すのがおすすめです。 球数の多い練習は丈夫なグローブに任せると、パーマソフトの感触を本番で長く楽しめます。
雨と汗に備えてもう1枚持つ
雨の日用に、合成素材のグローブを1枚バッグに入れておくと安心です。 天然革は濡れると滑りやすくなり、乾くと硬くなることがあります。晴れの日は革、雨の日はフットジョイ ナノロック ツアーのような合成素材のグローブ、と使い分けるのが天然革を使う人の定番です。
着け方とグリップ
はめるときは無理に引っ張らず、指先から順に沿わせてください。 きつい状態で強く引くと、縫い目や革が裂けることがあります。クラブのグリップがすり減っていると掌が早く傷むので、グリップの交換もあわせて検討してください。
保管と乾かし方
使った後は形を整えて陰干しし、湿気の少ない場所に平らにして保管してください。濡れたときは乾燥機やヒーターを避け、風通しのよい場所でゆっくり乾かすのが基本です。
届いたらすぐ確認する
サイズ、左右、梱包の状態、縫い目を、届いた日のうちに確かめてください。
いつものグローブから替えると
ナノロック ツアーから替えると、革ならではの吸い付く握り心地が加わります。 その代わり、雨への強さと、洗って長く使える気軽さは手放すことになります。
ミズノ ダブルグリップから替えると、滑り止めの粘りで握る感覚から、革が手に沿って握る感覚に変わります。 手のひらのゴワつきは減ります。ダブルグリップも掌の付け根が傷みやすいグローブなので、持ちはあまり変わらないかもしれません。
スリクソン(GGG-S016)から替えると、掌全体が革になり、感触が一段上がります。 GGG-S016も掌の一部に羊革を使っているため、雨の日の扱いは今までと同じです。価格は約1,600円から4倍以上になります。
本記事について
本記事は、公開されているゴルフグローブのユーザーレビューをもとに、当編集部が独自に評価傾向を分類・集計・分析したものです。記事中の比率・分類はすべて当編集部による独自集計であり、個々のレビュー本文の転載は行っていません。効果には個人差があり、特定の商品の性能を保証するものではありません。価格・評価は執筆時点のものです。